「痛みは落ち着いた。でも、結局どこが悪かったんだろう?」
「歯医者に行くたびに、言われることが変わる気がして不安」
「必要と言われた治療、ほんとうに“今”やるべきなの?」
歯科の通院でいちばんストレスを感じるのは、痛みよりも**“分からないまま進む感じ”**かもしれません。
そのモヤモヤを、短い時間でいったん整理して、「今後何をするのか」が見える状態にするのが、
北四番丁神田歯科・矯正歯科の 「治療プラン説明」 です。
この時間でお伝えするのは、患者さんと同じゴールを見据えて治療を進めていくために、いまお口の中にどんな病気(むし歯/歯周病/歯根の病気など)があり、なぜ治療が必要で、どんな治療が適切かを、患者さん目線で「分かる言葉」に変換して共有する時間です。
治療プラン説明は「2回目(または3回目)」に行います
治療プラン説明のためだけに来院していただくのではなく、2回目の治療予約に追加して行うのが基本です(状況により3回目になることもあります)。
治療プラン説明は、歯科衛生士が担当します。
初診で集めた検査資料と、院内カンファレンスで整理した内容をもとに、歯科医師の診断方針に沿って「今なにを、なぜ」を分かりやすくお伝えします。
むし歯治療と歯周病治療は「同時進行」することが多いです
「むし歯を治してから歯周病治療」という順番が、いつも最適とは限りません。
歯周の炎症が強いと治療の安定性に影響することもありますし、緊急性の高いむし歯は先に処置が必要なこともあります。
そのため当院では、むし歯治療と歯周病治療を同時に進めることが多いため、歯科医師の治療予約とは別に、歯科衛生士の治療予約も並行してお取りします。
「今日は歯科医師の日」「次は歯科衛生士の日」と分けるのではなく、必要に応じて同時進行で進めることで、状況を整理しながら治療を進めやすくします。
「いま何を優先しているのか」をその都度共有し、分からないまま進まないようにしています。
“見落とし”を減らすために:初診の患者さん全員をカンファレンスで検討します
当院では、初診で検査・資料をそろえ、患者さん一人ひとりについて院内カンファレンスを行い、状態の見落としがないか、治療方針の考え方に偏りがないかをチームで確認します。
カンファレンスは、複数の歯科医師と歯科衛生士で行います。
※歯科医師には、歯周病・矯正・保存など各分野の専門資格を持つメンバーも含まれます。
※歯科衛生士には、歯周・インプラント領域の認定資格を持つメンバーも含まれます。
“ひとりの判断”ではなく、複数の視点で「現状」と「必要な治療」を整理します。
ここで大切にしているのは、「特別なことをする」ことよりも、ひとつの視点に寄りすぎないこと。
患者さんのお口の状態は、むし歯だけ、歯周病だけ…と単純に分かれないことが多いからこそ、複数の視点で整理したうえで、次回以降の説明や治療の流れを整えています。
治療プラン説明でお伝えすること
この時間でお伝えすること
- 現状の全体像:口腔内写真・レントゲン等から見える「問題点の整理」
- 治療が必要な箇所:どこに、何が起きているか(原因のイメージも含めて)
- 治療の方向性:どんな治療が必要か(目的と理由)
- 歯周病治療・メインテナンスの重要性:多くの方に関わるため、基本的にご説明します
- 治療後の維持の考え方:良い状態を長く保つために必要なこと
この場では“詳しく”扱わないこと
- 補綴の種類の比較(例:ブリッジ/義歯/インプラント等)
- 費用の説明
- 細かな治療の順番・治療期間を確定させるような話
必要がある場合は、**トリートメントコーディネーター(TC)**があらためてご案内します。
治療プラン説明は、まず「今なにを、なぜ」を明確にする場です。
例外:治療プラン説明を行わない場合もあります
治療プラン説明は基本的に2回目以降で行いますが、患者さんの状態やカンファレンスの判断によっては、治療プラン説明ではなく、別の説明枠を優先する場合があります。
- 補綴(インプラント/ブリッジなど)の選択肢や見積もりの説明が必要な方
→ 「TC治療相談」
- 矯正についての相談が必要な方
→ 「矯正相談」 または 「矯正診断/治療相談」
- 初診時に歯科医師が、治療プラン説明と同等の内容をすでに十分お伝えできている方
→ あらためて治療プラン説明を行わず、そのまま必要な治療へ進むことがあります
「説明を省く」のではなく、その方にとって必要な情報を、必要な順番でお届けするための調整です。
ラクになるのは「通院」ではなく「判断」
本音を言えば、歯医者はできれば行きたくないですよね。
だからこそ当院は、治療を“続けさせるため”ではなく、患者さんが迷いにくくなる説明を大切にしています。
- 「痛いところ以外も治療が必要と言われた」
→ 必要性が分からないままだと、納得できず不安が残ります
- 「歯周病の話をされてもピンとこない」
→ 痛みが出にくい病気ほど、後回しになりやすいのが現実です
- 「治療が終わったら、もう来なくていい?」
→ 維持の意味が分かると、再発予防が“自分の選択”になります
治療プラン説明は、患者さんを責める時間ではありません。
「途中でやめたくなるのは、あなたの意思が弱いから」ではなく、判断材料が足りない状態で進むのが不安だからかもしれません。
その前に、情報を整理して、納得できる状態をつくる——それが治療プラン説明の役割です。
実際の治療プラン説明でよくある質問
Q1. 何をするの?
- 口腔内写真・レントゲン等をもとに、「どこに何があるか」「なぜ治療が必要か」を整理してお伝えします。
Q2. 痛みが取れたのに、なぜ他の治療の話もするの?
- 痛みの原因だけを一旦落ち着かせても、背景の病気が残っていると再発することがあります。全体像が分かると、必要な治療の意味が理解しやすくなります。
Q3. 歯周病の話は、私にも関係ありますか?
- 歯周病は痛みがないまま進行することがほとんどで、多くの方に当てはまるため基本的にご説明します。必要以上に不安を煽らず、今の状態に関係するポイントを中心にお話します。
Q4. この場で治療の順番や期間まで決めますか?
- 大枠の方向性までです。細かな順番・期間は、処置の進み具合や追加検査の結果によって調整します。
Q5. 費用や被せ物の種類は、いつ聞けますか?
- 必要に応じて別枠でご案内します(治療プラン説明では扱いません)。
Q6. 資料はもらえますか?
- はい。**治療プラン説明を受けていただいた方には、説明に使用した資料を必ずお渡しします。**ご自宅で見返しやすいように整理した内容です。
Q7. 質問がまとまっていなくても大丈夫?
- 大丈夫です。「何が不安か分からない」という状態も含めて、一緒に整理します。
Q8. メインテナンスは本当に必要?
- 良い状態を長く保つためには、セルフケアと定期チェックで“変化を早めに見つける”ことが大切です。将来の治療負担を減らす意味でも、継続の価値があります。
Q9. 治療プラン説明がない回があるのはなぜ?
- 状態によっては「TC治療相談」や「矯正相談/矯正診断」を先に行う方が分かりやすい場合があります。初診で歯科医師から十分に全体像をお伝えできている場合は、そのまま治療へ進むこともあります。
まとめ
不安が残るなら、いったん“全体像”を整理しましょう
治療プラン説明は、短い時間ですが「今なにを、なぜ」が分かるように設計しています。
迷いが減ると、治療は「やらされているもの」ではなく、納得して「選べるもの」に変わります。
まずは初診で現状を把握することから。気になる症状がある方は、「初めての方へ」や「診療案内」もあわせてご覧ください。
この記事の監修:歯科衛生士 沢田優子(日本臨床歯周病学会 認定歯科衛生士、日本口腔インプラント学会 インプラント専門歯科衛生士)
※本記事は「治療プラン説明」の内容・流れを分かりやすくまとめたもので、実際の診断・治療方針は検査結果により異なります。
